〜 第4回国土をつくる人写真展入賞作品 〜

中部地方整備局長賞 魂を込めて 太啓建設(株) 加藤 欽也
中部建設青年会議会長賞 現場は筋トレ場 矢作建設工業(株) 紀伊 保
中部建設青年会議会長賞 構造物の足元作業 (株)久志本組 伊藤 優次
中部建設青年会議長野県南部支部長賞 マッスルスーツで力持ち! (株)ヤマウラ 山浦 正貴
中部建設青年会議岐阜県支部長賞 打合せのメモしてます (株)吉川組 曽根 信治
中部建設青年会議静岡県支部長賞 始めます!! 小野建設(株) 竹村 まきえ
中部建設青年会議愛知県支部長賞 見つめる先は無限の可能性 中部土木(株) 堀江 真由美
中部建設青年会議三重県支部長賞 機器調整ヨシ! 岡田工業(株) 田上 翔吾

中部地方整備局長賞
受賞者 太啓建設(株) 加藤 欽也
題 名 魂を込めて
(撮影者のコメント)
 現場全体の確認を全て自分の目で行い、最終修正を実施している状況です。彼の担当工種は型枠工事です。
 若くして責任を背負い、高い意識を持ち必ず最後に自分で確認し、納得するまで仕事を行う姿勢に感銘し応募しました。
 彼の志が表れた写真です。
(解説)
 豊田市のマンション新築工事の現場で働く27歳の型枠工事技術者です。型枠工事とは、固まる前のコンクリートを流し込むための枠を作る仕事です。コンクリートは固まったら元に戻らないため、コンクリートを流し込む前日に、作成された型枠が規定の寸法になっていることの確認を行います。写真は、規定寸法と違っていた部分の修正作業を行っている様子を捉えています。


中部建設青年会議会長賞
受賞者 矢作建設工業(株) 紀伊 保
題 名 現場は筋トレ場
(撮影者のコメント)
 建設業は、キケン、キツイ、コワイといった3Kで揶揄されることがあります。でも、現場で働く人たちは、市民が使う社会資本をつくるために真摯に丁寧に施工をしています。その姿は、感動、感謝、カッコいいという「新3K」です。
(解説)
 この写真は岐阜県養老町で高速道路の基礎をつくる工事での一コマです。
 写真の人物は、コンクリートの基礎の骨ともいえる「鉄筋」を組み立てる29歳の若者です。毎日、鉄筋を担ぐ身体は、筋肉隆々です。日本の国土は彼らのようなたくましい若者に支えられています。


中部建設青年会議会長賞
受賞者 (株)久志本組 伊藤 優次
題 名 構造物の足元作業
(撮影者のコメント)
 いつもは笑顔の絶えない彼が見せた一瞬の真剣な眼差しに、ついシャッターを押してしまいました。
 橋梁の下部工事をしています。鋼矢板で囲った土留壁の中を掘削している最中です。掘削下面の仕上げにあたり基準となる高さの墨を出しているところです。
(解説)
 東海環状自動車道大安地区の下部工工事事現場です。完成した暁には利用者が安全に走行できるよう下部工の重要性は計り知れません。写真の20歳台の技術者は真剣です。


中部建設青年会議長野県南部支部長賞
受賞者 (株)ヤマウラ 山浦 正貴
題 名 マッスルスーツで力持ち!
(撮影者のコメント)
 南信州『小渋ダム』直下の護岸工事において、1個40kg程の玉石を約1万7千個積上げる石張り作業の負担軽減のために、パワーアシストスーツを導入しました。
 石工の不足や、高齢化対策のアシストとして期待されます。
(解説)
 建設業は近年、情報化施工、ロボットなどの技術開発、BIMやCIMといった先端技術を活用した生産システムが導入されようとしています。具体的には、ロボットスーツ、ウェアラブル端末めがねによる遠隔地からの作業指示、レーザー光線による非破壊検査など危険や重労働作業から開放しようという動きも活発化しています。


中部建設青年会議岐阜県支部長賞
受賞者 (株)吉川組 曽根 信治
題 名 打合せのメモしてます
(撮影者のコメント)
 多治見市内の建築現場で働いている若手職員を写真に収めました。
 建築工事はたくさんの協力業者が作業をしています。
 この時は外構工事の協力業者と打合せをしている最中に、他の業者から電話がかかってきて、打合せ内容を忘れないよう近くに置かれていた段ボール箱にメモしている様子です。
(解説)
 岐阜県多治見市笠原町で地場産業である「タイル」の博物館を建築している作業所です。写真の若手職員は年齢が28歳で当作業所では施工管理、安全管理を担当して頑張ってくれています。工事も終盤に入り作業所内はたくさんの協力業者が同時に作業をしています。仕事に対してひた向きに取り組む若者です。


中部建設青年会議静岡県支部長賞
受賞者 小野建設(株) 竹村 まきえ
題 名 始めます!!
(撮影者のコメント)
 とある現場でのワンシーン。
 測量中の入社二年目の若手は、遠くにいる先輩のところまで伝わるように大っきな声で叫んでいいた…「声を届かせる!」
 小さいことかもしれないが、そのひとつひとつの強い想いが明日や未来の力に繋がっていくんだろうなと感じた瞬間でした。
(解説)
 敬遠されがちな職業ですが、若者は頑張っています。重厚な構造物を自分がつくったといえる魅力はもちろんですが、様々な職種が現場に出入りするためコミュニケーション力が体力以上に重要です。写真は26歳になる技術者で伊豆縦貫自動車道の工事現場での測量作業です。


中部建設青年会議愛知県支部長賞
受賞者 中部土木(株) 堀江 真由美
題 名 見つめる先は無限の可能性
(撮影者のコメント)
 リクルートのために、若手社員の一日の姿を取材したときに撮影した一枚です。これから当社に興味をもってくれる学生に、この彼の真剣な眼差しの向こうに広がる無限の可能性が伝わりますように。
(解説)
 今、少子高齢化が進み生産年齢人口が大幅に減少する中、特に建設技能労働者の担い手不足が課題となっています。その中でも若年労働者の就労減は大きな問題となっています。このような時代、被写体の彼は入社2年目の24歳で、東名高速道路守山スマートIC工事の出来高管理を行っている技術者です。


中部建設青年会議三重県支部長賞
受賞者 岡田工業(株) 田上 翔吾
題 名 機器調整ヨシ!
(撮影者のコメント)
 太陽光発電所の建設現場。
 造成と整地、太陽電池や盤類等の機器設置と進み、 最後に試運転調整、そして売電が始まって完成です。
 まもなく完成という達成感と、 無事に問題なく発電電力が電力会社系統へ流れてくれ! と祈る気持ちです。
(解説)
 太陽光発電は、「太陽電池」と呼ばれる装置を用いて、太陽の光エネルギーを直接電気に変換する発電方式です。地球温暖化対策の一つとしても注目を集めています。写真は大学卒業2年目、24歳の技術者です。先輩の指示に従って、電気計測や試運転調整を確認しています。

『第4回国土をつくる人写真展』に関する
審査会及び表彰式について

1. 企画概要

 魅力ある地場の建設業の姿を再認識し、良質な社会資本及びそれと関わりを持つ地域の建設業で働いている人の姿を広く一般の人に知ってもらい、魅力ある地域の建設業を育成する取り組みを一層推進されることを目指し、『第4回国土をつくる人 写真展』を実施しています。

テーマ「建設業に関わる若者」

建設業に関わる若者をテーマとした作品 (撮影場所:中部地方整備局管内)
建設工事現場の最前線で汗を流している職員の方、管理を行っている技術員のかた、事務や設計等のお仕事をされている方など様々な形で建設業に関わる若者をテーマとした作品

2. 実施状況

1)募集期間

平成27年 10月 〜 平成28年 1月

2)応募点数

長野県南部支部 23点
静岡県支部 36点
岐阜県支部 27点
愛知県支部 68点
三重県支部 35点
189点

3)スケジュールについて

2/3 第一次審査 新建設産業創造委員会 於:名古屋逓信会館(76点を選考)
2/18 第二次審査 審査委員会 於:中部地域づくり協会会議室
    局長賞
会長賞
各支部長賞
1点
2点
5点
8点を選考
3/3 14:00〜 表彰式 於:中部地域づくり協会会議室
3/15 〜 21 写真展 於:セントラルパーク市民ギャラリー

選考頂いた「国土をつくる人写真展」審査委員会 委員

(敬称略)
表彰委員会 氏  名 所属・役職名
顧 問 茅野 牧夫 中部地方整備局長
委員長 大矢 伸明 中部建設青年会議会長
委 員 川ア 知行 中部専門記者会 代表
委 員 飯野 幸雄 中日新聞写真部
委 員 木下 勝貴 中部建設青年会議長野県南部支部長
委 員 永井 康貴 中部建設青年会議岐阜県支部長
委 員 伊藤 友輔 中部建設青年会議静岡県支部長
委 員 (大矢 伸明) 中部建設青年会議愛知県支部長
委 員 池田 和司 中部建設青年会議三重県支部長